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日本の百年

- FEBRUARY 2012 -

ナショナル ジオグラフィック協会 写真資料室から

震災に耐えた丸の内の銀行

 広々とした街路を自動車や自転車、荷車が行きかう、丸の内のビジネス街。今から80年前、関東大震災からの復興めざましい首都の姿を伝えた特集「東京の今」に掲載された一枚だ。丸の内や日本橋界隈について「米国ならシカゴやニューヨークのような街だが、地震の恐れから高層建築は禁じられている」と紹介している。

 正面の建物は震災の前年、1922(大正11)年に竣工した三菱銀行本店だ。ギリシャ神殿を思わせる堂々たる列柱、イタリア産の大理石を敷き詰めたロビーなどの豪華な造りが、利用客を驚かせた。丸の内一帯は江戸初期の埋立地とあって地震の揺れも激しかったが、耐震構造学の祖、佐野利器(としかた)が構造設計を手がけたこの建物はびくともしなかったという。今ではその地に三菱東京UFJ銀行の本店として、地上24階建ての高層ビルがそびえている。

写真: EWING GALLOWAY

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