

本誌に載らなかったオンラインだけの写真。撮影条件も紹介します。
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赤外線を利用して観測する米国NASAのスピッツァー宇宙望遠鏡で、これまで見たことのない宇宙の姿が明らかになり始めた。
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人間の目には見えない赤外線で観測すれば、誕生しつつある星や銀河の姿も鮮やかにとらえられる。地球を追いかけるように太陽の周りを巡るスピッツァー宇宙望遠鏡の成果を紹介する。
詳しくは本誌をお読みください。
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今回の特集に関してもっと知りたい方に、参考となる情報を提供します。

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雨上がりの空にかかる虹は、紫から赤まで順番に並んだ可視光の、わかりやすいサンプルだ。しかし、宇宙を飛び交う電磁波のほとんどは、可視光の範囲外、つまり虹の外側に存在する。可視光のなかでは一番波長の長い赤のすぐ外側にあるのが、赤外線だ。
地球では、大気圏が宇宙からの赤外線のほとんどをブロックしている。しかし、大気圏の外へ打ち上げられた宇宙望遠鏡を使えば、赤外線をよく観測できる。赤外線観測の研究が進んだことにより、長い間謎とされてきたことが解き明かされ始めた。
クエーサー(準恒星状天体)を例にとってみよう。クエーサーは、中心にブラックホールがあり、膨大な量のガスと塵に囲まれた天体。周囲から物質を取り込んで輝く姿は、可視光でも、紫外線でも、X線でも見ることができる。ハッブル宇宙望遠鏡やチャンドラX線天文衛星といった宇宙望遠鏡が、多数のクエーサーを発見した。しかし、もっともっとたくさんのクエーサーが存在するはずだった。
クエーサーは、宇宙のあらゆる方向から持続的に来るX線放射(X線背景放射)の主な起源だと考えられていた。しかし、膨大な放射量に対して、見つかっているクエーサーの数は少なかった。もっと多くのクエーサーの存在が確認されなければ、X線背景放射の主起源だという説明はなりたたない。
スピッツァー望遠鏡が、この問題を解決した。クエーサーから出る電磁波のほとんどは、周囲の塵に遮られ、可視光やX線の望遠鏡ではとらえられなかった。しかし、塵を透過する赤外線を感知できる望遠鏡を使うと、はるかに多くのクエーサーが見つかったのだ。スピッツァーは、星空のごく狭い領域をとっても、これまで見ることのできなかったクエーサーを21個も見せてくれた。赤外線は、宇宙の地図を作るための強い味方なのだ。
――バーバラ・ワイコフ
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