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グリーンデックスとは?

 世界中で環境に対する意識が高まっている――誰しもこんな記事を目にしたことがあるだろう。しかし一人ひとりの選択が環境保護にどう役立っているのか、本当に理解しているだろうか。他の人たちがどのような選択をしているか、ご存知だろうか。環境と調和し、持続可能な世界を実現するために、世界の人々はどのくらい行動しているのだろうか。この一年で、世界の人々の行動はどれくらい変化しただろうか。

 米国ナショナル ジオグラフィック協会と国際世論調査機関グローブスキャンは、世界17カ国の消費者を対象に、環境と調和した持続可能な消費行動に関する調査・分析を行った。

 本調査の目的は、各国の消費者が地球環境を守るためにどのような行動をとっているか、人々により広く知ってもらうことにある。そのために、環境と調和した持続可能な消費行動や個人の行動について調査した上で公表し、このような行動を奨励している。

 調査方法は定量調査とし、世界17カ国の消費者、合計1万7000人を対象とした(2008年の調査対象は14カ国)。調査項目は、エネルギー利用と節約状況、交通手段の選択、食品の産地、環境対応製品と従来製品の使用状況の比較、環境とサステナビリティ(環境を破壊することなく資源利用を持続すること)に対する姿勢、環境問題に対する知識などである。調査項目は調査を行う上での要となるため、各国の専門家が協力して決定した。

 この調査結果をまとめたものが、2008年に続いて二度目の実施となる、米国ナショナル ジオグラフィック協会とグローブスキャンの「消費者グリーンデックス」である。世界17カ国における、現在の消費行動および生活様式の物質面に関する持続可能な消費行動指数であり、科学的根拠に基づくものだ。また今後、長期にわたり追跡調査を行い、先進国と発展途上国の各国同士で比較もできるようになる。

 さらにナショナル ジオグラフィックとグローブスキャンは、グリーンデックスの調査結果を利用して「マーケット・バスケット」を作成した。これは、環境と調和した持続可能な行動にとって重要な、エネルギー、交通機関、旅行、消費財の4つの分野における消費のマクロ経済指標である。英国の調査機関、エコノミスト・インテリジェンス・ユニットが収集したこのデータは、グリーンデックスで調査された消費行動を一部反映している。消費行動における変化は産業や政府によって大きな影響を受けるが、マーケット・バスケットでは、その変化を長期的に外部から評価することが目的だ。例えばグリーンデックスは、各国内で消費者がエネルギー節約のためにとっている行動を評価しているが、マーケット・バスケットはその国におけるエネルギー消費の総量が実際に増加しているか減少しているかを調べる。このマーケットバスケットは、各国経済の成長規模や成長率が環境に与える影響を長期的に比較する枠組みを作ることになるだろう。

サイト内リンク

  1. グリーンデックスの調査結果を見てみよう。
  2. 自分のグリーンデックス得点を出そう。
  3. 環境関連の基本的な事項について、国内外の仲間たちと知識を競ってみよう。
  4. 自分の行動を見直し、確実に環境を守るための第一歩を学ぼう。グリーンガイドを見てみよう。

全体的な調査結果

 米国ナショナル ジオグラフィック協会と国際世論調査機関グローブスキャンはこのほど、消費者の環境に関する行動を評価・比較する調査「グリーンデックス(Greendex)2009」を行い、その結果をまとめた。グリーンデックス調査の実施は、2008年に続いて今回で2度目。前回の14カ国に新たに3カ国が加わり、計17カ国の消費者が参加している。今回のデータを前回のものと比較した結果、連続して調査に参加した14カ国のうち13カ国で、環境にやさしい行動が広がっていることがわかった。

 2008年に行われた1回目の調査では、急速な発展を遂げる新興国において、経済の発展とそれに伴って人々が物質的に豊かな生活を求めることが、今後の環境にどのような影響をもたらしていくかが懸念された。また、富裕国の消費者が環境に与える影響は、富に比例して他の国々よりもますます大きくなっていること、こうした富裕国の人々は環境に調和した持続的な選択の幅をさらに広げられる可能性を持ち、また広げなければならないという事実が改めて浮き彫りとなった。

 前回の調査が行われた2008年1月以降、世界は大きく変化したと言っていいだろう。多くの点で不安定さが極端に増した1年間を経て、2009年1月にナショナル ジオグラフィック協会は2回目の調査を行った。1年前に比べて、消費者の行動はどのように変わっただろうか? もし変わったとしたら、それはなぜか? 環境という観点から考えたとき、私たちはどこに向かっているのだろうか?

 前回の調査と同様、2009年の調査でグリーンデックスの総合得点が最も高かったのはインド、ブラジル、中国などの新興国である。今回新たに参加したアルゼンチンと韓国がそれぞれ4位と5位で、メキシコ、ハンガリー、ロシアがこれに続く。9〜13位は主にヨーロッパ諸国で、オーストラリアが12位。また前回と同じく、日本、米国、カナダが最下位グループとなった。

 調査結果をみると、コスト意識と環境に対する懸念から、消費者はこの1年で環境にやさしい行動を増やし、その結果としてグリーンデックスの得点が全般的に上がっていることがわかる。環境に配慮したさまざまな消費行動が広がりをみせて一般化し、その多くが消費者にとってコスト削減に結びついている。たとえば、2008年と2009年ともに調査に参加した14カ国のうち11カ国の消費者が、「この1年で、エネルギーを節約するために家庭の冷暖房の温度設定を抑えるようになった」と答えている。また「エネルギーを節約するために、湯でなく冷たい水で洗濯をする」と回答した人も9カ国で増えた。「新しい製品を買うより、中古品を買う」という動きも広がり、壊れた品物を修繕して使う傾向も強まっている。

 全体的にみて、グリーンデックスの得点は前回の調査に比べて上がっている。これはすばらしいニュースだ。だが多くの人が、この結果は不況の影響によるものではないかと疑問を持つかもしれない。その答えは“No”であるべきだろう。経済状況が消費を押し下げ、それがグリーンデックス得点の上昇につながっているのは確かだ。しかし同時に、環境に対する懸念は依然として人々の間に根強く、身近な問題に対する意識も高まっている。消費者はまず簡単にできることに着目し、コストを削減したいという願いも相まって、2008年に比べて環境にやさしい行動をより多く選択するようになったと考えられる。

 消費者のために製品やサービスを提供する人々、あるいは消費者がどう行動すべきかについてルールを決める人々に対して、われわれはこんなメッセージをおくりたい。正しい物を作り、正しい機会を与えてほしい。そうすれば消費者は正しい選択をするはずだ。


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